医院名:仙川の森クリニック 
住所:〒182-0002 東京都調布市仙川町3丁目2−4 ウィステリア仙川2階 
電話番号:03-3300-0003

外科

外科について

外科について当院では、日常的な外傷の処置、手術後の創部ケア、粉瘤・脂肪腫などの外来手術、鼠径ヘルニアの診察などを行っています。現在、鼠経ヘルニアに対する手術は当院では行っておりませんが、ご希望の方には関連施設を利用して当院の院長が執刀することも可能ですのでご相談ください(日帰り手術も可能です)。
わかりやすい説明と痛みや苦痛をできるだけ抑えた丁寧な治療を行っており、できるだけきれいに治せるように心がけています。入院や高度医療が必要な際には、連携する大学病院や基幹病院でスムーズな治療を受けられるようにご紹介しています。

粉瘤について

アテロームや表皮嚢腫とも言われるもので、皮膚の下に老廃物がたまった袋ができてしまうものです。この袋は皮膚と同様の組織でできています。放置していると巨大化したり、炎症を起こして化膿することがあります。悪性のできものではありませんが、大きくなってしまうときれいに治すことが難しくなるため、早めに治療を受けてください。

症状

症状皮下に『しこり』を触れ、中心に黒っぽい点が見えることもあります。痛みなどの症状はありませんが、大きくなりやすい傾向があります。感染すると赤く腫れ、痛みを生じます。炎症により急激に大きくなってしまうこともあります。 発症頻度の高い場所は、顔、頭、背中、おしりですが、それ以外の部分にできることも珍しくありません。しこりが気になってご自分で潰してしまうと炎症を起こしやすいので、あまり触れないようにしてください。

原因

粉瘤ができやすい体質などもあり、原因がわからないこともよくあります。。

検査と治療

問診と視診、触診で診断します。粉瘤を根治させるには切除(手術)が必要です。薬物療法で治すことはできません。皮膚を切開し、粉瘤を袋ごと摘出します。完全に摘出できれば再発することはありません。局所麻酔を用いて手術を行うので、痛みは少なく日帰り手術が可能です。 感染し高度の炎症が生じている時や、再発症例では、袋ごと完全に摘出するのが難しい場合があります。このようなときには、皮膚を切開し粉瘤の内容物を掻き出す事で、炎症は軽快し症状は落ち着きます。この様な際にも可能な限り袋を取り除くと再発する確率は低下します。局所麻酔による日帰り手術が可能です。

鼠径ヘルニアについて

鼠径ヘルニアについて足の付け根のことを鼠経(そけい)部と言います。「鼠径ヘルニア」は、お腹を覆っている腹膜が、鼠径部の腹壁(筋肉や筋膜)の弱くなった部位から皮下に袋状に突出してしまい、その中を腸の一部が出入りする病気です。一般的には「脱腸」と呼ばれています。成人の鼠径ヘルニアは、生まれ持った体質に加え、加齢による筋肉の衰えが原因となります。

鼠径ヘルニアの症状

鼠径ヘルニアの症状足の付け根である鼠径部にコブ状のふくらみやしこりができます。長時間立っていたり、お腹に力を入れることでふくらみが目立つようになります。男性の鼠経ヘルニアでは陰嚢に脱出するケースもあります。
ふくらみは、横になったり、手で押さえることにより引っ込みます。ふくらみ以外の症状では、軽い痛み、突っ張る感じ、便秘などがあります。注意が必要なのは、ふくらみが戻らなくなる嵌頓(かんとん)状態の鼠経ヘルニアです。嵌頓状態になると激しい痛みを生じます。数時間放置すると脱出した腸が壊死し、破裂すると致命的な腹膜炎を発症することがあるため、緊急手術が必要です。
子どもの鼠経ヘルニアは生まれつきのものが多く、成長につれて解消することもありますが、成人の鼠経ヘルニアは自然治癒することはありません。鼠径部の組織は年齢を重ねるごとに弱くなっていきますので、年齢が上がると発症リスクが上昇します。

鼠径ヘルニアの治療

鼠径へルニアは手術でしか治すことはできません。悪性の病気ではないため、急いで手術する必要はありませんが、経過観察した場合でも大半の方が徐々に症状が悪化し、後に手術を受けているのが現状です。長年放置した鼠径ヘルニアほど手術の難易度が高くなる傾向にあり、また高齢になるほど麻酔や手術の危険度も増します。確率は低いものの、嵌頓し生命に危険が及ぶ場合もあります。通常であれば日帰りでも可能な手術ですので、適切な時期に治療計画を立てられることをお勧めします。
手術は、ヘルニア門という筋肉や靭帯の隙間(穴)から飛び出したヘルニア嚢(腹膜)を切除するか元の位置に戻し、ヘルニア門を閉じて腸が脱出しないようにする処置を行います。ヘルニア門を閉じるには、メッシュと言われる人工の網で覆う(あるいは塞ぐ)方法が現在主流となっていますが、嵌頓ヘルニアなどで感染を起こしている症例では人工物(メッシュ)を使用できないことがあり、そのような場合には筋肉や靭帯を糸で縫縮する方法を選択することがあります。以上のような処置を行うにあたり、鼠径部の皮膚を切開して行う鼠径部切開法と、お腹に小さな穴をあけて行う腹腔鏡下修復術があります。それぞれ利点と欠点があり、患者様個々にあった治療法を選択することが大切です。併存疾患がなく麻酔が安全にかけられる方であれば、どちらの方法でも日帰り手術が可能です。

院長より一言

現在、鼠経ヘルニアに対する手術は当院では行っておりませんが、ご希望の方にはヘルニア専門施設をご紹介したり、関連施設を利用して院長が執刀することも可能です(日帰り手術も可能です)。鼠径ヘルニアの治療経験が豊富な院長が相談に乗りますので、上記の症状があると思われた患者様はお気楽にご相談ください。

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